LステップとLINE公式アカウントの違いは?3つの機能で徹底比較

LINE公式アカウントは使っているけれど、Lステップを入れると何が変わるのかが分からない…
機能の一覧表を並べて比べても、「自社に必要かどうか」という観点から考えると、難しい問題ですよね。
そこで本記事では、100社以上のLINE構築を支援してきたLステップ認定コンサルタントが、両者の違いを顧客管理・配信・分析の3つに絞って比較します。
導入した企業で何が変わったか、そして導入しなくてよいケースもまとめました。
LステップとLINE公式アカウントの違いは3つある
先に結論から書きます。
違いは顧客管理・配信・分析の3つで、共通しているのは「お客様一人ひとりを見分けられるかどうか」です。
Lステップは、LINE公式アカウントに連携して機能を広げる拡張ツールです。開発しているのはLINE社ではなく株式会社マネクルで、Lステップだけを単体で使うことはできません。
LINE公式アカウントが土台にあり、その上に載せる仕組みだと考えてください。
| 比較項目 | LINE公式アカウント | Lステップを連携した場合 |
|---|---|---|
| 誰が登録したか | 相手から反応があるまで分からない | 登録された時点で分かる |
| 予約の受付 | チャットで手作業 | LINE内で完結し、リマインドも自動 |
| 配信の振り分け | 5種類の属性のみ | 項目の制限なし |
| 配信に必要な友だち数 | 絞り込み配信は100人以上から | 1人から配信できる |
| 流入経路の把握 | 媒体ごとの人数まで | 誰がどこから来たかまで分かる |
| チャットと自動応答 | どちらか一方だけ | 併用できる |
違い①顧客管理機能
LINE公式アカウントでは「誰が登録したか」が分からない
LINE公式アカウントの場合、友だち登録をしてもらっただけでは、それが誰なのかを判別できません。スタンプを送る、メッセージを返すなど、相手から何かアクションを起こしてもらう必要があります。
とはいえ、登録直後にわざわざメッセージを送ってくれるお客様はごく一部です。結果として、登録者の大半が「名前も状況も分からない人」のまま溜まっていきます。
Lステップを連携すると、登録された時点でその友だちを識別できるようになります。これまで反応が無かった方にも案内を届けられるようになるため、顧客管理の解像度が一段上がります。
アンケートの回答が、そのまま顧客情報になる
Lステップでは、アンケートで集めた回答が自動でその友だちのアカウントに紐づきます。年齢や悩み、希望する来店時間帯といった項目を、手作業で転記しなくてもそのまま蓄積できます。
紙の問診票やスプレッドシートで管理していた情報が、LINEの友だち一覧の中に入るイメージです。次に配信するときは、その情報をそのまま条件に使えます。
予約の受付とリマインドを自動化できる
LINE公式アカウントで予約を受ける場合、希望日時の確認から確定の連絡まで、チャットで一件ずつ返信することになります。Lステップのカレンダー予約機能を使うと、お客様がLINEの中で日時を選んで予約でき、予約日までのリマインドも自動で届きます。
接骨院での支援事例では、初診と再診で予約URLを分け、予約の途中で離脱した方に自動でメッセージを送る設計にしたところ、予約率が約9%から約30%まで上がりました。
行動履歴を点数にして、熱量の高いお客様を見つける
Lステップでは、配信のタップやリッチメニューの操作といった行動履歴を記録し、その行動に応じて友だちを自動でランク分けできます。
- リッチメニューをタップしたら+1点
- 配信のリンクをクリックしたら+5点
- アンケートに回答したら+10点
このように加点していくと、友だちを点数の高い順に並べて確認できます。点数が高い方は検討が進んでいる状態なので、その方にだけ個別チャットで連絡すれば、全員に同じ案内を送るより成約率が上がります。
違い②配信機能
配信については、振り分けられる項目・情報の取り方・配信に必要な人数の3点が違います。
振り分けられる項目の数
LINE公式アカウントで絞り込めるのは、性別・年齢・居住地・OS・友だちになってからの期間の5つだけです。
Lステップにはこの制限がありません。
たとえばクリニックなら肌の悩みと身体の悩みで案内すべき内容が変わりますし、人材紹介業なら希望職種によって送る求人が変わります。自社の商売に合わせた区分けをそのまま作れる点が違いになります。
属性情報の取り方
LINE公式アカウントの属性は、LINE社が利用状況から推定して振り分けた値です。**本人が申告したものではないため実際の年齢や性別と食い違うことがあり、**そのまま配信の条件に使うと案内の中身と相手がずれます。
対してLステップは、アンケートで本人に答えてもらった内容を条件にします。推定ではなく回答なので、案内の中身と相手がずれにくくなります。
配信に必要な友だちの人数
LINE公式アカウントの絞り込み配信は、友だちが100人以上いないと使えません。
Lステップなら1人からでも配信できるため、立ち上げ直後から送り分けを始められます。
違い③分析機能
LINE公式アカウントでも、配信の開封率・URLのクリック数・どこから友だち追加されたかといった基本的な数値は確認できます。ただし以下のような制約があります。
- 20件以上の流入がないと数値が表示されない
- 分析画面で見られる期間は90日まで
- 誰がどこから登録したかまでは紐づかない
つまり、全体の傾向は分かっても個人単位では追えません。90日を過ぎた数値は消えるため、前年の同じ時期と比べるといった使い方もできません。
流入経路分析
流入経路分析は、友だちがどの経路から登録したのかを計測する機能です。YouTube、チラシ、Instagramなど媒体ごとに分けて数えられるため、費用対効果の高い集客先が分かり、広告費の配分を決められます。
さらに、流入経路ごとにあいさつメッセージやシナリオを変えられます。
例えば飲食店なら、SNSから登録した方には初回来店用のクーポンを、店内で登録した方には再来店用のクーポンを、それぞれ自動で出し分けられます。
クロス分析
クロス分析は、複数の条件を掛け合わせて見る機能です。
- 流入経路 × 購入者
- 流入経路 × 性別
- 購入者 × 年齢
- 購入者 × お悩み
たとえば流入経路と購入者を掛け合わせれば、どの媒体から来た方が実際に買っているかが分かります。
人数だけ多くて購入につながらない媒体への出稿を止められるため、中長期の広告コストが下がります。
連携するときの費用の考え方
Lステップを使うときは、LINE公式アカウントの料金とLステップの利用料が別々にかかります。LINE公式アカウント側は送信するメッセージの通数で決まり、Lステップ側は契約プランで決まります。
見落としやすいのは、この2つが連動していない点です。**Lステップのプランを上げても、LINE公式アカウント側で送れる通数は増えません。**逆にLINE公式アカウントのプランだけ上げても、Lステップの機能制限は変わりません。友だちの数と月に送る通数から、両方を合わせて見積もる必要があります。
導入して何が変わったのか
機能の一覧を見ても、導入後に自社で何が変わるかまでは判断しづらいですよね。
そこで、実際にLINE公式アカウントからLステップへ切り替えた2社で、何が起きたかをご紹介します。
美容医療クリニック:新規頼みから既存客中心へ
チャットの返信だけに使っていて、配信をほとんど送っていない状態でした。来院者の内訳は新規が7割で、一度来た方が戻ってこないことが課題でした。
肌の悩みや来院履歴で友だちを分け、それぞれに合う案内を送る設計に変えたところ、キャンペーンの予約数は1回の配信で50件から170件になりました。来院者の内訳も新規7割から既存7割へ入れ替わり、新規集客にかけていた広告費を減らせています。
猫専門のペットショップ:問い合わせ対応の負担を下げた
YouTubeからの問い合わせが急に増え、スタッフが対応しきれなくなっていました。
そこでLINEの中に情報をまとめ、お客様が自分で必要な情報にたどり着けるようにしました。あわせてカレンダー予約機能で予約管理をLINEに寄せ、時間のかかっていた飼育相談は有料に切り替えました。
問い合わせの件数そのものを減らすのではなく、同じ人数で対応しきれる状態に変えた例です。
Lステップを導入しなくてよいケース
Lステップは、すべての会社に必要なわけではありません。次のどれかに当てはまる場合は、LINE公式アカウントのまま運用を整える方が先です。
- 友だちが100人に届いておらず、まだ集める段階にある
- 配信を月に1回も送れていない
- 単発で完結する商品だけを扱っていて、再来店や継続の設計が要らない
- お客様の情報を分ける必要がなく、全員に同じ案内で足りている
Lステップは、溜まった友だちを分けて使うためのツールです。分ける相手がまだいない段階で入れても、利用料だけがかかります。まずは友だちを集めることと、月1回の配信を続けることの2つに絞ってください。
導入を決める前にやる3つのこと
① 友だち数と直近3ヶ月の配信通数を確認する
LINE Official Account Manager にログインし、ホーム画面の「友だち」で登録者数を、「分析」の「メッセージ配信」で直近3ヶ月に送った通数を確認します。
友だちが100人を超えていて、月1回以上配信できているなら、導入に効果が期待できる段階です。
② 送り分けたい相手を3パターン書き出す
まずは、「初めて来た人」「3ヶ月来ていない人」「一番高い商品を買った人」のように、案内を変えたい相手を3つ書き出しましょう。ここが3つ書けない場合は、まだ分ける必要がありません。
③ アンケートで聞く項目を3つに絞る
②で書いたパターンに、友だちを振り分けるために必要な質問だけを残しましょう。例えば美容室なら「前回の来店時期」「気になっている悩み」「希望する来店時間帯」といった具合です。
項目を増やすほど回答率が落ちるため、最初は3問程度にするのがおすすめです。
貴社の業種に合わせた戦略を一緒に設計します。
よくある質問

Q1. LINE公式アカウントを解約して、Lステップだけ使えますか?
使えません。Lステップは、LINE公式アカウントに連携して機能を広げるツールです。LINE公式アカウントが土台になるため、両方を契約した状態で運用します。
Q2. 今の友だちは引き継げますか?
引き継げます。連携する形なので、これまでに集めた友だちがリセットされることはありません。
Q3. 従業員が数名の小さな会社でも運用できますか?
運用できます。最初から全機能を使う必要はなく、予約の受付だけ、あるいは来店後のフォロー配信だけといった形で始められます。
まとめ
LステップとLINE公式アカウントの違いは、顧客管理・配信・分析の3つです。
Lステップを導入すべきか迷ったら、まずLINE公式アカウントの管理画面で友だち数と配信通数を確認してください。友だちが100人を超えていて月1回以上配信できているなら、送り分けを始める価値があります。その水準に届いていない場合は、先に友だちを集める方が成果につながります。
また、弊社では無料相談を受け付けています。現状と課題をお伺いしたうえで、御社に合った運用方法をご提案します。お気軽にご相談ください。
貴社の業種に合わせた戦略を一緒に設計します。






